けいちゃん
昨日はなおさんに会い、皮がうすくてスープがタプタプのおいしい小龍包(これ辞書になくて一発変換できなかった)をひとり20個も食べて、その後いつものバーに移動し、深夜までたくさん話した。
やっぱりなおさんは癒される。あれほど明るくて温もりがあって母性あふれる女性はほかに知らないくらい。
だのに、なぜ、歯を食いしばり、君はゆくのか・・・もう自分自身を痛めつけるのはやめてもらいたい。
そのあと、自宅のある高円寺の行きつけのお店に、けいちゃんを迎えに行った。
けいちゃんは私のハズバンド、大手町のバンカー。
けいちゃんはお酒を飲むことがだーいすき。
私の次にお酒が好きで、その次は旅行。
多分にもれずマザコンで、いつもおかあさんの悪口を言っている。
つまり素直じゃないのね。
思い返せば、けいちゃんとの出会いはひどいものだった。
それから5年。夫婦になってるなんて誰が想像しただろうか。
なにせ、私にはもったいないくらいの人だと気づくまでに3年かかった。
表情に乏しく一見冷徹、美人に目がなく、ふまじめでがさつ。
よくつきあってみたら、自分のことをよくわかっていて(これは生きるうえで不可欠)、裏表がひとかけらもなく、謙虚で、やさしくて、信念に満ちた、男の中の男だった。何より、私のことを愛してくれる。
付き合った時期は私にとっていろいろな辻褄が合ったタイミングで、試練に向かって心を研ぎ澄ましていたときでもあり、けいちゃんは神様からのプレゼントじゃないかって思う。
愛してるよ、けいちゃん。
ありがとう。神様。